コラム

Windows7サポート完全終了まで約1年

2020年1月にサポートが終了したWindows7ですが、一部のユーザ向けには有償の延長サポート(Windows 7 Extended Security Update(ESU))が提供されていますが、これも2023年1月に終了します。

最大の負担は「費用」

cost

Windows10への移行は現在使用しているPCがWindows10の要件を満たしていなけれれば買い替えをしなければなりませんし、使用しているソフトウェアもWindows10に対応したものにアップグレードする必要があるものがあり費用がかかることもあります。

また、専用のシステムやアプリケーションを使用している場合はWindows10 に合ったものを開発する必要があり、費用だけでなく時間もかかります。

さらに、データの変換が必要だったり、操作方法が大幅に変わり作業効率が低下するなど様々な負担が発生することなどが移行を後回しにしてきた理由ではないかと考えられます。

少し前の調査ですが、中小企業の約1割がWindows10への移行を「考えていない」というデータもありました。

自組織の安全性低下だけが問題ではない

warning

しかし、2023年1月をもって延長サポートも終了することでセキュリティパッチの提供が終了するため、安全性が低下するという問題が起こります。

脆弱性を突いた攻撃に対してマルウエア感染や情報漏えいなど様々な被害を引き起こす可能性が高くなります。

また、自身の被害だけでなく「サプライチェーン攻撃」によって取引先を危険に晒すことにもなり、取引先がセキュリティ管理に厳格な企業だと、サポート切れのOSやソフトウェアを使用しているとデータの授受や通信に制限を設ける企業もあり、事業への影響も発生する可能性があります。

・1年はあっという間

前章でも述べたとおり、様々な負担に対応するためには時間がかかります。
PCや機器を購入するため予算の確保、社内の承認に時間がかかる企業もあるでしょう、昨今は半導体不足でPCや電子機器が品薄になっており、納期が長くなったという声も出始めています。


Windows10へのアップデートが完了しても操作方法の違いやデータ移行などで数か月間は不慣れな状態の作業で時間がかかってしまったり、時には作業がストップしてしまうこともあるでしょう。
専用のシステムやアプリケーション開発が必要な場合は数か月~1年程度の時間が必要になり、ギリギリのタイミングといっても過言ではありません。

・Windows7を使い続ける方法は本当にないのか

choice

機器やソフトウェア購入の予算が確保できない、データ移行やアプリケーション開発が間に合わないなどサポート終了後もWindows7を使わざるを得ないという場合ですが、Windows7を使い続ける方法は本当にないのでしょうか。

現在のサポートによるセキュリティパッチが提供されている状態との比較は難しいですが、安全性を確保してWindows7の利用を続けることは不可能ではありません。

ただし、対策のために費用や人的負担、利用制限など様々な負担と制約が発生する可能性があり、結果的にWindows10へ移行をした方が負担が少ないという結果になることもありますので、慎重な検討が必要です。

Windows10の移行で

  • 以降するためにどうしたら良いか分からない
  • 移行できない事情があるが対策が分からない

などでお悩みの際はお問い合わせください。