今週末から夏季休暇という方も多いのではないでしょうか。
長期休暇前後の注意点を会社から周知されている方もいらっしゃるかと思いますが、今日は少し違う視点での夏季休暇中の注意点についてお話させていただきます。
<Emotetに注意>
2023年4月ごろから鎮静化しているEmotetですが、感染被害は今も起きています。
最新の手口はファイルをダウンロードさせるもので感染した後、遠隔操作されたり悪意のあるプログラムを送り込まれ、更に感染していることを見つけにくくする特長もあり、引き続き注意が必要です。
<Wi-Fi 接続に注意>
休暇中、自宅や旅行先などでセキュリティ対策が十分ではないWi-Fi アクセスポイント(AP)に接続してウイルス感染などの被害に遭う事例が多く報告されています。
- 暗号化されていないWi-Fi APは利用しない
暗号化されていないWi-Fiは通信内容がそのまま流れているのでAP内に悪意のある人がいると通信を盗み見されてしまいます。IDやパスワード、氏名やメールアドレス、電話番号や取引データなどが見られてしまう可能性があります。 - Wi-Fi接続は手動設定に
安全性が確認できたとしてもWi-Fi APの安全性が維持できているとは限りません。Wi-Fi APの識別名のSSIDは簡単に書き換えられるため「なりすましWi-Fi AP」が存在する可能性があります。Wi-Fi APに接続する際はSSIDが安全なものか確認(前回接続したWi-Fi APと異なる場所で同じSSIDで接続しようとする際は注意が必要)してから接続することをお勧めします。 - Wi-Fiは使用するときだけONに
Wi-Fi接続を自動設定にしておくことや操作を誤って危険なWi-Fi APに気付かないうちに接続されていたという事例もあるため、Wi-Fiを使用しないときは機能をOFFにしておくことをお勧めします。 - Wi-Fi APの登録は必要最低限に
旅行先などでいつも使わないWi-Fi APは登録しない、登録しても旅行から帰ってきたら情報を削除することをお勧めします。登録しているWiFi APを必要最小限で安全性が確認されているWiFi APへの接続に限定することで安全性が向上します。 - セキュリティソフトを活用する
旅行先でWi-Fi APを使用した後はセキュリティソフトでスキャンをしてウイルスに感染していないことを確認することをお勧めします。また、セキュリティソフトの中には危険なWi-Fi AP対策ができるものもあるので活用することをお勧めします。
<まとめ>
帰省や旅行に業務用のPCやスマートフォンを持って行く場合は盗難紛失にも注意を払い、事故のない夏季休暇をお過ごしください。
